建築CAD検定とは

建築CAD検定とは、建築図面をCADで作成する技能を測る実技型の資格試験で、1993年に設立された国内初の建築CADに特化した民間資格です。この試験は、一般社団法人全国建築CAD連盟（AACL）によって運営されています。受験者は、CADソフトを用いて指定された建築図面を正確にトレースする能力が求められます。試験は、全国の指定試験会場または受験者が自分のパソコンを持ち込む形式で行われます​​。

試験は6等級に分かれており、試験内容、受験料、試験時間は級によって異なります。例えば、2級の試験では平面詳細図と立面図の作成が求められ、試験時間は5時間です。一方、准1級では最も高い難易度で、試験時間は4時間10分で行われます​​。合格基準は級によって異なり、200点満点中140～150点が目安とされていますが、准1級は作図内容で合格が決定します​​。

申し込み期間は例年2月上旬～中旬と8月上旬～中旬で、試験日は4月と10月の第1～第4日曜日に設定されています。合格発表は5月下旬と11月下旬に行われます​​。

合格率は級によって大きく異なり、例えば2022年のデータでは准1級が12.5％、2級が57.9％、3級が65.6％、4級が89.7％となっています。難易度は准1級が最も高く、4級が最も低いとされています​​。

勉強方法としては、動画を利用した学習が効果的で、過去問題を繰り返し解くことが推奨されます。特に准1級や2級を目指す受験者にとっては、CAD操作に関する高い知識と能力、建築に関する幅広い知識が必要です。初心者の場合は、専門スクールや講座に通うことが効率的であるとされています​​。

詳細な情報や受験に関する最新情報は、一般社団法人全国建築CAD連盟の公式ホームページで確認できます。